やよいの青色申告オンラインの使い方と評判|料金・無料期間・できることを公式情報で確認

「会計ソフトは弥生がいいと聞いたけれど、クラウド版の『やよいの青色申告 オンライン』で本当に確定申告まで終わるの?」「無料って書いてあるけど、2年目からいくらかかる?」——独立したばかりのエンジニアやデザイナーから、よく出てくる疑問です。

この記事では、弥生株式会社の公式サイトで確認できる情報をもとに、やよいの青色申告 オンラインの料金・できること・基本の使い方の流れを整理します。あわせて、口コミのような主観的な評価ではなく「公式情報から読み取れる特徴」と「申し込む前に確認しておきたい点」をまとめました。

結論:やよいの青色申告 オンラインは、日々の記帳から青色申告決算書・確定申告書の作成、e-Taxでの提出までをブラウザで行えるクラウド会計ソフトです。3つの有料プランは機能が同じで、違いはサポートの範囲だけ。2026年10月時点では、2027年3月15日までの申し込みを対象に「初年度無償キャンペーン」(セルフ・ベーシックは1年間無料)が行われています。ただし2年目以降は年額11,800円(税別)〜の費用がかかるため、継続コストも含めて検討しましょう。

やよいの青色申告 オンラインとは

やよいの青色申告 オンラインは、会計ソフトの弥生株式会社が提供する、個人事業主向けのクラウド型会計ソフトです。「クラウド型」とは、パソコンにソフトをインストールせず、ブラウザ(ChromeやEdgeなど)からログインして使うタイプのことです。データはインターネット上に保存されるので、自宅とコワーキングスペースなど複数の場所から同じデータにアクセスできます。

名前に「青色申告」とありますが、公式サイトによると白色申告で使う「収支内訳書」も作成できます。まだ青色申告の届出をしていない人が白色申告から始め、あとで青色申告に切り替える場合も、ソフトを変える必要はないとされています。青色と白色の違いについては青色申告と白色申告の違い|フリーランスはどっちを選ぶべきかで詳しく解説しています。

料金プランと初年度無償キャンペーン

有料プランは「セルフ」「ベーシック」「トータル」の3つです。公式の料金ページでは、3プランとも使える機能は同じで、違いはサポート内容と説明されています。

プラン初年度(キャンペーン適用時)2年目以降(年額・税別)主なサポート
セルフプラン1年間無料11,800円WebのFAQ、福利厚生サービス
ベーシックプラン1年間無料22,800円セルフの内容+電話・メール・チャットでの操作質問、画面共有(オペレーターが提案した場合)
トータルプラン19,800円(1年間半額)39,600円ベーシックの内容+仕訳相談、経理業務相談、確定申告相談

ベーシックプランの電話サポートは、契約期間中10回までという上限があります。「操作方法を聞きたい」ならベーシック、「この支出はどの勘定科目にすればいい?」といった仕訳そのものの相談までしたいならトータル、というのが公式情報から見たプランの違いです。

初年度無償キャンペーンの条件

公式の料金ページに記載されている主な条件は次のとおりです。

  • 対象は2027年3月15日までの申し込み分
  • 有料プランに申し込むこと(無料体験の期間中に切り替える場合も対象)
  • 自動更新の支払い方法として、口座振替またはクレジットカードを登録すること
  • 1事業者につき1回のみ。一度解約したあとの再申し込みや、白色申告版で同じキャンペーンを使った場合は対象外
  • キャンペーンは予告なく変更・終了する場合がある

支払い方法の登録が条件になっているとおり、契約は自動更新が前提です。公式ページでは、次年度以降の契約は契約終了月の前月末日までにキャンセルできると案内されています。2年目も使い続けるかどうかは、1年目の終わりが近づく前に判断しておきましょう。

無料体験プランとの違い

キャンペーンとは別に、最大2か月間、一部の機能を試せる「無料体験プラン」もあります。ただし無料体験では決算・申告機能は使えません。「無料体験だけで確定申告まで終わらせる」ことはできない点に注意してください。

やよいの青色申告 オンラインでできること

公式サイトの機能ページ・サポート情報で確認できる主な機能を、フリーランスの1年の流れに沿って整理します。

日々の記帳(取引の入力)

入力メニューは「かんたん取引入力」「スマート取引取込」「仕訳の入力」の3つです。簿記に慣れていない人は、「いつ・何に・いくら払った(受け取った)か」を入力するだけの「かんたん取引入力」から始めると、内部で複式簿記の仕訳に変換されます。

スマート取引取込(明細の自動取り込みと自動仕訳)

弥生のサポート情報によると、スマート取引取込では次のようなデータを取り込み、仕訳として登録できます。

  • 口座連携:金融機関から利用明細や残高を自動取得
  • CSVファイル:銀行明細やクレジットカードの利用明細をCSVで取り込み
  • スキャンデータ:レシートや領収書をスキャンした画像・PDFから取り込み
  • 外部サービス:Amazonビジネス、STORES、USENレジなどのデータ

取り込んだ取引は「未確定の取引」として一覧に並び、内容を確認してから登録します。さらに「この取引先からの入金は売上高」のような仕訳ルールを設定しておくと、同じパターンの取引に自動で勘定科目が割り当てられます。毎月同じクライアントから報酬が入り、同じサブスクを払っているITフリーランスほど、ルール設定の効果が出やすい機能です。

決算書・確定申告書の作成とe-Tax

作成できる書類として、青色申告決算書、収支内訳書、確定申告書、消費税申告書が挙げられています。減価償却費の計算や、自宅兼事務所の家賃・通信費などを事業用と私用に分ける「家事按分」の計算にも対応しています。作成した申告書は、ソフトからe-Taxで送信することもできます。

インボイス・電子帳簿保存法への対応

公式サイトでは、インボイス制度と電子帳簿保存法に対応しており、電子帳簿保存法についてはJIIMA認証を取得していると案内されています。また、国税庁が定める「優良な電子帳簿」の要件にも対応していると記載されています。請求書の作成は、弥生の請求書サービス「Misoca」と連携する形になります。

使い方の基本的な流れ

はじめて使う人向けに、申し込みから確定申告までの大まかな流れをまとめます。細かな操作は公式の「スタートアップガイド」で画面付きで解説されています。

  1. 申し込み・事業所データの作成:弥生IDを作り、プランを申し込みます。事業所データ(帳簿の入れ物)は1つだけ作成できます。
  2. 初期設定:事業の種類や、青色申告か白色申告かを設定します。期首の預金残高なども入力します。
  3. 口座・カードの連携:事業用の銀行口座やクレジットカードを連携し、明細が自動で入るようにします。
  4. 日々の取引を登録:取り込まれた明細を確認・登録し、現金払いのものは手入力やレシートの取り込みで補います。よく出る取引は仕訳ルールに登録します。
  5. 決算整理:年末に、減価償却や家事按分などを入力します。
  6. 申告書の作成と提出:画面の案内に沿って青色申告決算書と確定申告書を作成し、e-Taxで送信するか、印刷して提出します。

確定申告の期限や準備のスケジュールはフリーランスの確定申告はいつからいつまで?で解説しています。

青色申告特別控除との関係

国税庁のタックスアンサー(No.2072、令和8年4月1日現在法令等)によると、正規の簿記の原則(一般的には複式簿記)で記帳し、貸借対照表・損益計算書などを添付して期限内に申告すると55万円、そのうえでe-Taxで申告するか優良な電子帳簿の要件を満たして届出をすると65万円の青色申告特別控除を受けられます。会計ソフトで記帳しe-Taxで提出すれば、65万円控除の条件を満たしやすくなります。

なお、国税庁のリーフレット(令和8年4月)では、令和9年分(2027年分)以後は青色申告特別控除の見直しが予定されています。複式簿記+e-Taxの場合は65万円、一定の優良な電子帳簿を作成・保存している場合は75万円とされ、簡易簿記で前々年分の収入金額が1,000万円を超える人は10万円控除の対象外になると説明されています。2027年分以降の申告に向けては、最新の国税庁の案内を確認してください。

青色申告特別控除を受けるには、そもそも税務署に「青色申告承認申請書」を期限内に提出している必要があります。会計ソフトを契約しただけでは青色申告にはなりません。詳しくは青色申告承認申請書の期限と書き方をご覧ください。

評判を判断する前に知っておきたい「公式情報から読み取れる特徴」

「使いやすい」「わかりにくい」といった評判は、使う人の簿記の知識や業務内容によって大きく変わります。ここでは、公式情報で確認できる事実をもとに、向いている点と注意しておきたい点を整理します。

公式情報から読み取れる長所

  • 3プランの機能が同じなので、最安のセルフプランでも申告書作成・e-Taxまで使える
  • 口座連携・CSV・スキャンデータなど、明細の取り込み方法が複数ある
  • 白色申告の収支内訳書にも対応しており、青色申告への切り替えでソフトを変える必要がない
  • サポートが必要な人は、電話・チャット(ベーシック)や仕訳相談(トータル)を選べる
  • WindowsとMacの両方に対応(ブラウザで利用)

申し込む前に確認したい点

  • スマホ・タブレットだけでは完結しない:システム要件では、クラウドサービス本体はスマートフォンやタブレット(Android・iPad等)では利用できないとされています。スマホアプリ「弥生 申告」で取引入力はできますが、申告書・決算書の作成はWindowsまたはMacで行います。
  • e-Taxにはマイナンバーカードと対応スマホが必要:電子署名にはアプリ「弥生 電子署名」でマイナンバーカードを読み取るため、NFC(Type-B)に対応しカメラのあるスマホが必要です。
  • 事業所データは1つ:複数の事業を別々の帳簿で管理したい場合は合わない可能性があります。
  • 過去の入力は前年分まで:前々年分以前の取引は入力できないため、数年分をまとめて記帳し直す用途には向きません。
  • 取引量が多い場合の動作:仕訳が年間10,000件以上になると動作が遅くなる可能性があると案内されています。
  • 2年目以降の費用:初年度無料でも、自動更新で年額11,800円(税別)〜が発生します。

どんなフリーランスに向いているか

ここまでの公式情報を踏まえると、やよいの青色申告 オンラインは次のような人が候補に入れやすいソフトです。

  • 開業1年目で、まずは費用をかけずに複式簿記の記帳とe-Taxを試したい人(キャンペーン条件を満たす場合)
  • 操作に迷ったときに電話やチャットで聞ける環境がほしい人(ベーシック以上)
  • 取引の大半が銀行振込とクレジットカードで、明細の自動取り込みを活用できる人
  • パソコン(WindowsまたはMac)で作業することに抵抗がない人

反対に、「申告まで全部スマホで済ませたい」「複数の屋号の帳簿を分けたい」という人は、他の会計ソフトや申告アプリと比較してから決めるのがおすすめです。まだ開業届を出していない副業の段階なら、開業届は出すべき?副業エンジニア・デザイナー向けの判断基準もあわせて確認しておくと、青色申告を始めるタイミングを決めやすくなります。

まとめ

  • やよいの青色申告 オンラインは、記帳から決算書・確定申告書の作成、e-Taxまでブラウザで行えるクラウド会計ソフト
  • セルフ・ベーシック・トータルの3プランは機能が同じで、違いはサポート範囲
  • 2027年3月15日までの申し込みは初年度無償キャンペーンの対象(条件あり・予告なく変更の可能性あり)。2年目以降は年額11,800円(税別)〜
  • 無料体験プラン(最大2か月)では決算・申告機能は使えない
  • 申告書作成はパソコンが必要。e-Taxにはマイナンバーカードと対応スマホを用意する
  • 65万円控除には複式簿記での記帳に加え、e-Tax申告など国税庁の要件を満たすことが必要。令和9年分以後の改正にも注意

参考にした公式情報

※本記事は2026年10月時点の情報をもとに作成しています。最新情報は公式サイトでご確認ください。個別の判断は税理士や専門家にご相談ください。

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